Navsight Land /Airシリーズ

測量用途モーション&ナビゲーションソリューション

Navsight内部拡張カルマンフィルターで、リアルタイムの慣性、GPS/GNSS、オドメーター(陸上)のデータを融合し、GNSS信号を受け取りにくい過酷な環境(ビルの谷間、トンネル等)でも、強ロバストな強化された位置及び方位計測を実現します。設定は直感的なWEBインターフェイスで簡単に行え、3Dビュー機能で、機械的な設置、センサの位置、アライメントとレバーアームも簡単に確認できます。Navsightは、GNSSレシーバを内蔵したINS、もしくはお手元にあるGNSSレシーバとINSを組み合わせて利用することが可能で、EkinoxやApogeeグレードのIMUから選択して頂けます。

概要

あらゆる条件で信頼性の高い軌道データ

Navsight( ナブサイト)陸上/航空ソリューションは、とても汎用性の高いシステムです。
それは、Navsightに接続する3つの異なる性能レベルから選べる慣性計測ユニットと、統合情報、GNSSレシーバ、そしてLiDAR、カメラ、コンピューターなどの外部装置との接続を組み込んだ丈夫なユニットで構成されています。

Navsight 処理ユニット ‒ データ融合と GNSS

Navsight GPS/GNSSを組み込んだ処理ユニット

  • 3周波レシーバ
  • マルチ・コンステレーション
  • RTK
  • PPP準備済み
  • ポスト処理用ロガー内蔵
  • 1つまたは2つのアンテナ

Navsight にはお手持ちのGNSSレシーバでも使用できます。

慣性計測ユニット (IMU) ‒ 3種類の精度から選択できます

 
  Ekinox IMU
コンパクトで経済的
Apogee IMU
コストパフォーマンスに優れてる
Horizon IMU
FOGレベル高精度 IMU
ロール/ピッチ 0.015° 0.005° 0.004°
ヘッディング 陸上 シングルアンテナ 0.03° 0.02° 0.008°
ヘディング 航空 シングル/デュアルアンテナ 0.1° | 0.03° 0.04° | 0.025° 0.008°
水平位置 1cm+1ppm 1cm+1ppm 1cm+1ppm

連続位置

慣性データとGNSS情報の連続的な融合により、例えば車両が密集した都市部を通過する際など、効果的にマルチパスや信号遮断の影響を排除し、位置データの出力を安定させます。

ロバストでスムーズな軌道

Navsightは、慣性データとGNSSデータを融合し、高周波数(200Hz)でロバストでスムーズな軌道を提供します。

信号可用性の最大化

より多くの衛星から、より多くの衛星信号を受信するために4つの衛星系を同時に使用しています。

オドメータ 支援

Navsightは、慣性、GNSSとオドメータのデータを融合し、過酷な条件下でのパフォーマンスを更に向上させます。

最新の簡単に使えるインターフェース

ソフトウェア

INS/GNSS ポスト処理ソフトウエア

Qinertiaは、SBGシステムの社内のポスト処理ソフトウエアです。このフル機能のソフトウエアは、GNSS観察値(生データ)と慣性データをポスト処理することにより、SBGの慣性ナビゲーションシステムのパフォーマンスを向上させます。

  • 最速の処理
  • タイトカップリング INS/GNSS融合
    最新の直感的に使えるユーザインターフェース(UI)
  • +7,000以上の基地局を常に更新

なぜポスト処理 ?

全てのINSとGNSSの生データを前方後方処理する事によって、Qinertia PPKソフトウエアは精度を向上させ、GNSSの信号遮断の影響や設定エラー等々を解決します。
Qinertia があなたの測量を確かなものにし、非常に複雑なエリアの計測も可能にします。

ラインナップ

製品名 Navsight Land/Air Ekinox Navsight Land/Air Apogee Navsight Land/Air Horizon
製品画像
特徴 モーション&ナビゲーション より高い精度 高精度FOGベースIMU
説明 選択可能な3つの異なるパフォーマンスレベルの慣性測定ユニット(IMU)とNavsightとの組み合わせです。
NavsightはフュージョンインテリジェンスとGNSSレシーバ(オプション)を含む堅牢な処理ユニットです。
Navsight Apogeeグレードは、GNSSが停止時にも最高のパフォーマンスを発揮し、自動車試験、空中や陸上測量アプリケーションなどチャレンジ的なアプリケーションに最適です。
Navsightソリューションは、ApogeeグレードのIMUセンサとNavsightとの組み合わせです。
HorizonIMUは、Navsightを最も高度な測量、高密度エリアでシングルアンテナしか使用できないアプリケーションなど、最も厳しい要求に応えられるセンサです。
HorizonIMUは、超低バイアスとノイズレベルを可能にするクローズドループFOGテクノロジーをベースにしています。これにより、低ダイナミック測量でも、堅牢で安定したパフォーマンスを発揮します。
仕様 ・位置精度:1cm(GNSSレシーバによる)
・オドメーターに接続可能
・QinertiaPPKソフトウェアによる後処理
・ロール、ピッチ:0.02°(RTK)
・ヘディング:0.05°GNSSベース(4mベースライン)
・位置精度:1cm(GNSSレシーバによる)
・オドメーターに接続可能
・QinertiaPPKソフトウェアによる後処理
・ロール、ピッチ:0.008°(RTK)
・ヘディング:0.025°GNSSベース(4mベースライン)
・位置精度:1cm(GNSSレシーバによる)
・オドメーターに接続可能
・QinertiaPPKソフトウェアによる後処理
・ロール、ピッチ:0.007°(RTK)
・ヘディング:0.01°GNSSベース(シングルアンテナ)

技術仕様

全てのパラメータは特に明記しない限り -20 から 60°C の温度範囲で適応されます。詳細な仕様を記載したNavsightハードウエアマニュアルをご要望の場合はご連絡ください。

①IMU一覧 ご用途に合ったIMUをお選び下さい。

 
IMU Ekinox-I Apogee-I Horizon-I
サイズ 表面
86 x 100 x 58 mm
表面
130 x 100 x 58 mm
筐体表面
94 x 94 x 177 mm
重さ 425 g 635 g 1.32 kg
保護等級 IP68 IP68 IP68

※OEMバージョンもございます。

EKINOX シングルポイント RTK PPK 陸上RTKOutage(60 秒) PPKOutage(60 秒)
ロール、ピッチ 0.03° 0.02° 0.03° 0.2° 0.05°
ヘディング(陸上) 0.08° 0.06° 0.03° 0.2° 0.05°
ヘディング (航空) シングル | デュアルアンテナ 0.3° / 0.05° * 0.2° / 0.05° * 0.1° / 0.03°
水平位置 1.2m 1cm+1ppm 1cm+1ppm 3 m 0.4 m
APOGEE シングルポイント RTK PPK 陸上RTKOutage(60 秒) PPKOutage(60 秒)
ロール、ピッチ 0.01° 0.01° 0.005° 0.012° 0.008
ヘディング(陸上) 0.04° 0.04° 0.02° 0.06° 0.025°
ヘディング (航空) シングル | デュアルアンテナ 0.15° / 0.04° * 0.1° / 0.04° 0.04° / 0.025 °
水平位置 1.2m 1cm+1ppm 1cm+1ppm 0.5 m 0.1 m
HORIZON シングルポイント RTK PPK 陸上RTKOutage(60 秒) PPKOutage(60 秒)
ロール、ピッチ 0.007° 0.007° 0.004° 0.01  
ヘディング(陸上) 0.01° 0.01° 0.008° 0.015°  
ヘディング (航空) シングル | デュアルアンテナ 0.04° / 0.01° * 0.04° / 0.01° * 0.008°
水平位置 1.2 m 1cm+1ppm 1cm+1ppm 0.30 m 0.05 m

* 4m ベースライン

②処理ユニットの機能を選択してください。

外部GNSSレシーバによるナビゲーション

インターフェース
支援センサ (入力) 2X GNSS, RTCM
プロトコル 出力: NMEA, ASCII, Binary, TSS, Simrad
入力: NMEA, Trimble, Novatel, Septentrio,
Hemisphere, Veripos, Fugro, PD0, PD6
ロギング能力 8 GB ≈ 48h, 200 Hz
ポート/通信 5 x RS-232/RS-422 Tx/Rx ポート
同期 2 x 同期 Out (PPS) + 5x 同期 In 信号
イーサネット 5 仮想シリアルポート
5x UDP / TCP 双方向ポート
Web インターフェース , FTP

組込みGNSSレシーバによるナビゲーション

NAVSIGHT 物理仕様 & 動作環境
サイズ 233 x 156 x 63 mm
重量 1.9 kg
広い入力電圧範囲 (絶縁) 9 ‒ 36V
EN-60945 コンプライアンス 絶縁されたインターフェース、電源
消費電力 <3 W, <7W GNSS使用の場合
動作温度 -40 ~ 75°C
MTBF(平均故障時間) 50,000 時間

活用事例

自己位置推定のアプリケーションに

SBG Systemsは自己位置推定の超小型慣性航法システムを提供しています。 これらのIMU、AHRS、およびINSは、軽量で低消費電力であるため、航空、陸上、または海洋の無人システムに最適です。

姿勢方位測量にSBG社のモバイルマッピングアプリケーション

測量のモバイル化により、慣性ナビゲーションシステムで車両姿勢と方位情報を取得し、クリーンな点群作成に貢献しております。

ダイナミクス計測に適したモーションセンサ

陸上、海上、または空中の乗物の状態をモニタリングできるIMU、AHRS、MRUを提供しています。超低ノイズのジャイロスコープ、低レイテンシ、全温度範囲キャリブレーションにより、精密なモーションおよびダイナミクスセンシングに理想的なセンサです。

点群データの作成や同期に適したIMUセンサ

低ノイズの加速度計とジャイロスコープを備えたSBG Systems慣性センサは、物理的な動きと出力の間のレイテンシ(待ち時間)が短いことも特徴です。カメラやLiDARなどのシステムの姿勢や、受けた振動などを点群作成時に補正することが可能です。

PDFダウンロード

下記より資料をダウンロードできます。

導入事例

無人レースカーの設計にSBG社のIMUとGPS(陸上)

AMZ(チューリッヒ工科大の学生によって設立されたアカデミック・モータースポーツクラブ・チューリッヒ)は、軽量・小型のEllipse2-N INS用センサを、モーション計測、機器の同期、車両のダイナミック分析のために採用しました。そに事例をご紹介しております。

Ellipse-Nを用いた自転車スピードの世界記録(陸上)

オーダーメードの自転車を最大限に活用し、世界スピード記録を作ったEric Baroneの事例をご紹介しております。こちらではEllipse-Nが導入されております。

国土交通省 関東道路メンテナンスセンター(陸上)

国土交通省の令和2年度、センシング技術を活用したインフラ管理技術の構築 や生産性向上に向けた技術実装を推進させるための「衛星受信不感区間における高精度測位技術」に採択されました。

バイクのロールとリーンの加速度解析(陸上)

インドの有名なテスト機器販売代理店であるZen Microsystemsは、SBG SystemsのEllipse2-A姿勢方位基準ユニット(AHRS)を使用し、全面的なタイヤ解析を実施し、タイヤの良好な付着性およびコーナリング能力を試験しました。

スラムベースのモービルマッピングシステム(陸上)

VIAMETRIS社(仏)は、慣性、GNSS、SLAM技術を駆使したモービルマッピングシステムであるvMS3D用にEllipse-D慣性ナビゲーションシステムを採用しました。

ハイパーループコンクールで使用されるEllipse-N(陸上)

HyperXite、UCI(カリフォルニア大学アーバイン校)のチームは、第2回ハイパーループコンクールに参加し、全米ハイパーループチームの1位、エアベース空中浮遊において世界2位にランクインしました。

UAV(無人航空機)飛行分析(航空)

MASC(Multi-purpose Airborne Sensor Carrier;多目的空中センサキャリア)は、大気境界層研究用に開発された小型UAVです。Ellipse-Nは、UAVの位置、対地速度と姿勢角の記録に使用されました。気流を考慮すれば、風速と風向きを正確に計算することが可能です。

Ellipse-D装備のNEXUS800(航空)

Hypack社の新しいUAVベースの測量ソリューション「NEXUS 800」にEllipse-D慣性航法システムを装備しました。Ellipse-Dは、RTK GNSS受信機と後処理機能を組み込んだデュアルアンテナの慣性航法システムです。

北極海洋の波浪ブイ(海洋)

SBG社のミニチュア慣性センサを内蔵した波浪ブイがボーフォート海に配置されました。外洋および氷中の波が氷板融解に与える影響を計測するためです。

3Dスキャナーの開発(その他)

VIAMETRIS社は3D点群を継続的に生成するモバイル式室内3Dスキャナー「iMS 3D」の開発で進化を続けている会社です。この最新モデルにVIAMETRIS社は、モーション補正と機材の同期を図るため、SBGのEllipse-Aミニチュア姿勢方位基準装置(AHRS)を採用しました。