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クレアクト通信

ドイツ、フランス出張(part4)

忘れた頃に、どこからともなくやってくる鬼塚です。

今回は海外出張のお話の続きです。
いつの頃かと言うと...確か去年の11月くらいです。
何かとバタバタしてかなりの間が空きましたが、次の出張が控えておりますのでこちらをさっさと完結させます。
※前回のドイツ、フランス出張(part3)はコチラ  

というわけでMEDICAです!!!

読んでいただいていた方も忘れてるでしょうから説明しますと、MEDICA(メディカ)という医療機器の展示会が、ドイツのデュッセルドルフという場所で開催されており、そこに行ってきました。ついでに弊社の取扱センサのメーカーさんにも寄っていろいろとお話を聞いてきました。

会場は2日間かけて見てきたのですが、それでやっと一通り見れるくらいの広さで、医療機器が豊富な品ぞろえです。
この会場で病気やケガでもしたら一瞬のうちに修理され、ついでになんかアップグレードされそうな感じです。
ここでクレアクトの新商品となるようなおもしろいセンサを探してくるのが私達の目的です。

いろいろと見て回ったのですが、この中で特にすごかったやつがいます。

その名も「Simi Motion(シミ モーション)!!!」

...ってコレ、弊社で既に取り扱っている製品ですね。
Simi Motionは知る人ぞ知るマーカーレスのモーションキャプチャシステムです。
一般的なモーションキャプチャは全身黒ずくめのぴっちりなスーツを着たり、マーカーという光を反射するボールを体中にくっつけたりとかしますが、Simi MotionのShape(シェイプ)機能を使えば、そういったことが必要ありません。背景を隠すための青や緑色のシートとかもいりません。

Simi Motionの展示ブースは医療機器の展示会とは思えないスタジアムのような感じになっており、端っこには小さなサッカーゴールが置いてありました。

長身でスーツをバシッとキメたSimi社スタッフのお兄さん達にぞろぞろと取り囲まれ案内をしてくれます。
軽く製品説明をしていただいた後、実際にモーションキャプチャの実演をしてくれるそうです。

というわけで、私がボールを相手のゴールにシュートすることになりました。

さて、若干くたびれたスーツ姿でマーカーとかはもちろんつけていません。マーカーレスとはいえこんなカッコで無事キャプチャできるのでしょうか?!

それ以前に、私はあまり運動が得意ではないので慎重に行こうと低空姿勢でボールに近づいた後、横から優しくすくい上げるような格好でケリを入れました。プロのサッカー選手ですと勢いよく駆け抜けてズバーっと決めるのでしょうが、私のようなやつがマネをするとろくなことにはなりません。ボールは転がっているかもわからないくらい地面スレスレの低空飛行でゆっくりと飛んでいき、無事ゴールに着地しました。

とりあえず?微妙な空気で計測が終わったので、ここからが最も興味深い部分です。

Simi Motionはマーカーレスという大きな特徴を持ちますが、リアルタイムにモーションが取れるのではなく後処理(ポストプロセッシング)が必要です。

仕組みとしては、取った動画から背景を抜き取って動いている人だけの画像を作り、さらにその人の輪郭部分(シルエット)を人体のモデルに重ね合わせて動きをトレースしていきます。

トレースは高性能なワークステーションPCを使って自動的にできますが、輪郭部分をどれだけ抽出するかの調整や、人体モデルを動いている人の近くにセットして、もし動きがずれるようであれば多少の手直しが必要です。

人体モデルは手や足や頭をつかんでグリグリと動かすことができ、体のパーツは赤い風船みたいになっています。
この風船男さんをいかに調教できるかが、Simi Motionのミソです。

以前、私がマニュアルもろくに読まずにいじって処理をかけたら風船男さんは激しく暴れだした後、不思議なポーズで圧縮された状態で宙に浮き、画面の外へと飛んでいきました。Simi社からきちんとトレーニングを受ければ風船男さんを自在に操れるようになり、簡単な動きであれば15分程度で後処理の作業ができるようになるとのことです。

というわけで、お手並み拝見...と思いきや、Simiのお兄さんはタブレット端末をちょいちょいと触ったあと「出来上がるまで少し待ちなー」的なことを言いました。ワークステーションの画面には風船男の姿はなく、何かの処理がせわしなく動いています。

炭酸水を飲みながらしばらく待っているとマッチ棒人形(動きが確認できるモデル)が現れ、私がボールにケリを入れるのと全く同じ動きを再現しはじめました。

ばっちりとモーションキャプチャできています!!!

そしてSimiのお兄さんはグラフをいくつか出したり、モデルをスケルトンに変えたりと様々な情報を表示させ、楽しそうに分析をします。会話は英語なのでよくわからんですが、尻が下がりすぎているとか、手を無駄に広げているとか全体的に動きがノロイとかいろいろと評価をしてくれました。私の不自然な動きも完璧にキャプチャされていたようです。

おまけにブース後方の巨大スクリーンにもボールを蹴っている実際の動画とキャプチャしたモデルの動きを重ねてデカデカと表示されていました。他にも見に来た人がお客さんがいたのですが、なんだか口をポカーンとあけてスクリーンを眺めていました。
どうやら私のシュートを見て魅了されたようです。

SimiMotionは確かに後処理の作業が必要ですが、環境さえ整えれば自動化してすぐに結果を確認できることが証明されてしまいました!もちろんこれは標準で付いているような機能ではないのですが、大勢の人を負担(モジモジスーツ着用とか、マーカー貼り付けとか)をかけずにキャプチャしたいときにはうってつけだと思います。

ところで、ドイツまで来てこいつは何やってんだみたいな話になってしまってますが、ちゃんと他のセンサも見てきていますのでご安心ください!そのうち弊社のWebページに紹介されるかもしれないので、情報通な方は毎日欠かさずチェックしましょう!

たぶん、つづく。

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