トビーTDパイロット

iPad組込み型の視線入力装置

世界トップレベルの視線入力装置とiPad Proを1つにしたApple社承認のコミュニケーション・デバイスです。ALS/MND、脊髄損傷、脳性まひなどの疾患のある人々がコミュニケーションしたり、お気に入りのアプリを使えるようします。

概要

TDパイロット iPadのための視線入力

TD パイロットは、iPad Proを組み込んだ視線入力によるコミュニケーション・デバイスです。ALS /MND、脊髄損傷、脳性まひ等のある人々の会話、社会との関わりを強力にサポートします。TD パイロットは、日常生活でよく使う会話文やキーボードで書いた文章を読み上げられるアプリ TDスナップを備えています。TD スナップには「見ると吸着するような」視線入力を楽にする機能があり、目の疲労を軽減してくれます。もちろんiPadのAssistiveTouchの設定でiPadで使えるあらゆるアプリに視線入力でアクセスできます。言いたい事をすぐに伝えられるTD パイロットは、世界トップレベルの視線入力装置を使用した、Apple社認証のコミュニケーション・デバイスです。

       

複数の入力手段

iPadの操作は、視線、視線&スイッチ、タッチ、スキャン&スイッチ ― 複数の入力方法から選ぶ事が出来ます。もちろん介助者はタッチで簡単にサポートできます。

 

パートナーウインドウ

デバイス背面には、入力した会話文を表示できる「パートナーウインドウ」があります。読み上げなくても相手と静かに対面で会話できます。

外光に強い視線入力装置

TD パイロットに使用されている視線入力装置は、外光に強いので、屋外でも安心して持って行き、会話やアプリ操作ができます。

パワフルなスピーカー

TD パイロットに組み込まれたスピーカーは大音量出力が可能で、屋外や教室、車の中でもあなたの声を確実に話し相手に届けられます。

コミュニケーション支援

コミュニケーション支援

TDパイロットは、TobiiDynavox社の視線入力装置がiPadOSへネイティブ統合され、Apple社の性能基準を満たすMade for iPadデバイスとして認証されています。TDパイロットは、視線入力や他の入力手段で障害をもつ人々のコミュニケーションを可能にし、iPadアプリをフルに使えるようにするiPadファン待望の視線入力デバイスです。

今までの生活を続けるために作りました

TDパイロットは、視線入力で会話文の読み上げやiPadの殆どのアプリがこれまで同様に使える、AAC(拡大代替コミュニケーション)のために設計された軽くて丈夫なデバイスです。外光や水滴にも強いので、車イスに専用アームで設置し、屋外やあらゆる照明環境の場所へ出かけ、視線入力でコミュニケーションできます。

TDパイロットには、様々な生活場面で使う会話文や単語が予め備えた会話用アプリーTDスナップが入っており、会話文のボタンを「ただ見るだけ」で、大音量が可能なスピーカーで読み上げられます。

さらにデバイスの裏側には「パートナーウインドウ」があり、書いた文章や選んだフレーズを表示できるので、読み上げ無しでも相手に言いたい事を伝えられ、自然に会話できます。


 

GomiPages(ゴミページ)について

TDパイロットの日本語版を大人の方がお使いになる場合は、ALSの患者さんである五味俊治さまからご提供いただきましたGomiPages(ゴミページ)をご紹介しています。

GomiPagesでは、ALS等の神経難病のある方々がすぐに病院や訪問看護、ご家庭でのやりとりに使える会話文(フレーズ)が、しかも会話を続けられるように2段階で用意されていますので、iPadなどに不馴れな方でも、すぐに会話ができます。

 

 

私がGomiPages(ゴミページ)を開発、提供する理由

私の半生は、ITに没頭していました。富士通を皮切りに、シリコンバレーを中心にボストン、インドのIT企業にも活躍の場が与えられ、最後は米国ITスタートアップのマネジメントにも参加し、「ITまみれの」人生を歩んできました。

ALS患者になってから、出会ったTDパイロットで、GomiPages(ゴミページ)をTDパイロットに標準搭載の意思伝達ソフトウェア、TDスナップを土台にして開発して来ました。この意図は、ALS患者になった自分を助ける事だけじゃなく、「ITまみれの」ALS患者として、他のITに慣れていないALS患者に役立つGomiPagesを開発していくことが、私の残された人生のミッションだと思ったからです。その刺激になったのは、日本の意思伝達装置の現状、iPadベースの視線操作方法がない事とTDスナップの素晴らしいイラストとリンク機能が、若い頃熱中したアップルのハイパーカードの機能に似ていた事、この2つです。

GomiPagesの利用方法には、2つの方法があります。1つは、ITに慣れていない大多数のTDパイロット初心者に向いている、見るだけで「吸い寄せられる」ようにGomiPagesのボタンをタップできる「標準モード」があります。もう1つは、iPadのフル機能を視線操作できる「Assistive Touch(アシスティブタッチ)モード」です。このモードで私は、GomiPagesの開発をしています。最初の頃は、「標準モード」で導入して、慣れたら、「アシスティブタッチモード」にトライする事をおすすめします。GomiPagesは、この「標準モード」を使うITに慣れていないALS患者を対象に開発、提供しております。

(ALS患者 五味俊治さん)


 

iPadOSのために作りました

TDパイロットは、AppleのiPadOSのアクセシビリティ機能に対応し、欧米では医療認証を受けた世界初のMade for iPad 視線入力デバイスです。視線入力だけでなく、スイッチジャックも2個備え、タップやスクロールを目、指、スイッチで行うことが可能です。

SNS、ゲーム、エンターテインメント、教育用アプリケーションなど、iPadで利用できるあらゆるコンテンツをこれまで通り、これまで以上に楽しんでください。

視線入力のために作りました

TobiiDynavox社の最新のアイトラッカーは、15年以上にわたる研究と、あらゆるタイプの人種・民族、障害、眼鏡やコンタクト、照明条件、屋内外でのテストに基づいて設計されています。

精度の高い視線入力で、画面上の文字やアイコンを素早く選択することができます。また視線とスイッチを組合わせると、眼精疲労の少ない効率の良い文字入力が可能です。視線入力範囲の外に視線が出てしまった場合でも、最速で回復します。

さらに会話用アプリ TDスナップには視線が「吸着するような」機能があるので、目の疲労が少なく、楽に会話が楽しめます。


重度障害者用意思伝達装置 TDパイロットTalk

TD パイロットには、基本的な意思伝達に特化した、重度障害者用意思伝達装置 TDパイロットTalk  があります。ALS /MND、多系統萎縮症、脊髄損傷、脳性まひ等で重度の発話やコンピュータの使用に非常に困難のある人々の会話、社会との関わりを強力にサポートします。TDパイロットTalkは、これまでキーボードで入力することが主であった意思伝達を、ユーザーが日常生活でよく使う単語、フレーズ群を体系的に備え、意思伝達を促進します。

アプリ&ソフトウェア

アプリ&ソフトウェア あなたの好きな方法でコミュニケーション

TDパイロットには、会話に便利なアプリTDスナップがインストール済みです。TDスナップには、大人版と子ども版があり、ユーザーのニーズに応じて選択できます。病院や施設では大人版と子ども版を切り替えて使う事もできます。TDスナップには、文字入力用の文字盤だけでなく、日常よく使う会話文や語句が、生活場面ごとに豊富に取り揃えられており、ユーザーが語句を書いたボタンを「ただ見るだけ」で、読み上げたり、パートナーウインドウに表示して、相手に意思を伝えることができます。

TDスナップ(大人版ソフトウェア)

大人版のTDスナップには、日常会話、生活場面ごとの会話文・語句、ことばリスト、文字盤があります。失語症のある方にも最適です。

ALSなど進行性の疾患のある方は、タッチが使用できる段階で、AppleストアからTDスナップを購入し、自分用の例えば家族、病院、訪問看護、趣味用の会話ページや、スマートスピーカー用の呼びかけページを作っておくと大変便利です。

声が出しにくい時にはタッチで読み上げ会話できますし、TDスナップのクラウドにバックアップとして保存しておくと、TDパイロットを導入したときにTDパイロット内のTDスナップと同期してダウンロードし使用することができます。

TDスナップ(子ども版ソフトウェア)

子ども版のTDスナップは、日常生活でよく使う言葉を集めた「話す」、文をつくる練習ができる「基本文」、学校・あそびば・病院・家庭などの場面会話集「場面」と自閉スペクトラム症(ASD)の社会性「サポート」、文字を自分で書く「キーボード」で構成されています。

主にシンボルを利用してコミュニケーションする子どものために、個々の言語や認知の発達段階に合わせて、セラピスト、教師、介助者の方々が、表示ボタンの数や文章・言葉を簡単に編集できます。シンボルの代わりに写真を使ったり、文字のみの表示も可能です。

ことばの練習をおもしろくする「スナップのとりせつ」も付いて来ます。

TDコ・パイロット

TDパイロットの使用状況を管理し、最適な操作を可能にします。正確な視線制御のために、視線入力装置のキャリブレーションを行います。またデバイスの自動アップデートや、設定の調整、バッテリー残量の確認ができます。ユーザーに最適な体験を届けるため、TDパイロットの使用管理を助けます。

TDトーク

アルファベット入力の日本語キーボードで、書いたらすぐに読上げることが出来ます。視線やタッチで読み書きが得意な大人のユーザーを支援します。豊富な言語と音声の選択肢から選んで、できるだけ自然に自分を表現することができます。より早く簡単に文章作成や編集ができ、すぐに会話に参加できます。
*アルファベット入力で簡単に文字入力と読上げが出来るTDトークの日本語版は現在開発中です。

マイ・トビーダイナボックス

編集したトビー・ダイナボックスのアプリのバックアップを保存したり、グループ内でページセットをシェアしたりできる、ユーザー専用の無料のクラウドベースの管理リソースです。
※このページは英語版になります。

Pathways for Core First 基本単語と表現の学び方

ユーザーが成功裏にAACでコミュニケーションできるようにするための、明確でシンプルなアドバイスを含む学習指導ガイドで、TDスナップ(英語版)の無料のコンパニオンアプリです。
※このページは英語版になります。

技術仕様

システム構成図

分類 内容
サイズと重さ サイズと重さ 30,4 × 25,5 × 9,0 cm 2.0kg
同梱アプリ TDトーク、TDスナップ、TDコパイロット、Pathway for Core First
OS iPadOS
ボタン トップボタンx1 (iPadOS デバイス)
音量アップ/ダウンx 1 (iPadOS デバイス)
電源オンx1
トラック・ステータス(目の追跡状況) x1
コネクター Thunderbolt/USB4 x1 (iPadOS デバイス)
USB-C x1
3.5mm スイッチコネクタインターフェース x2
3.5mm ヘッドフォンジャック x1
15VDC 1.65/4mm (電源コネクタ)
スピーカー 10W 密封ボックススピーカー x2
無線接続 WLAN(オプション) 802.11ax Wi-Fi6同時デュアルバンド(2.4GHzと5GHz)
Bluetooth(オプション) HT80 MIMO Bluetooth5.0
ハードウエア プロセッサ:A12Z Bionic chip 64-bit
RAM:8GB
ハードディスク:256GB
バッテリー動作時間:~10時間
バッテリー充電時間:最長4時間(0-100%)

SNS

福祉機器 公式SNSと公式ブログ

   

PDFダウンロード

下記より資料をダウンロードできます。

導入事例

視線入力装置 TDパイロットユーザーケース

iPad版の視線入力装置「TDパイロット」を利用されている五味様。IT技術者でもあり、数々の米国IT企業の日本法人立上げをされてきました。今までの知見を活かし、ご自分の実践と経験を踏まえてALSを抱えてる方々がTDパイロットでどのようにQOLを向上させられるかを提案されています。

TDパイロットのスーパーユーザーによるブログ

IT企業立上げの専門家・五味 俊治様のブログです。ご自分のALSの進行を冷静に見据え、次の状況になる前に、自分の日常生活で必要なフレーズを効率的に配置し会話ページ作成されたり、環境制御やAppleTVを使えるページを次々に作成されています。ご趣味?は株のアプリだそうです。

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