ご研究に適した脳波計のご紹介

2023年11月19日

メディカル品質で信頼性の高い脳波計測を簡単かつ長時間計測できるポータブル&ワイヤレス脳波計「B-Alert」や、事象関連電位(ERP)やブレインコンピューターインターフェース分野に焦点を当てた研究グレードの脳波計「アルタイル」「ベガ」「ジェミニ&サテライト」などをご紹介しております。


 

ABM(Advanced Brain Monitoring)社製 脳波計測

アメリカ・ABM社は1997年に設立された、神経診断装置を提供する会社です。その革新的な技術は国際的に認められています。アルファ波やベータ波などの周波数分析の他、心理的な分野では、作業認知負荷、高ハイエンゲージメント、注意散漫などの認知負荷やメンタル負荷を評価できる脳波計測は、日本国内のみならず、世界中の多くの研究機関や大学で導入して頂いております。

9CH脳波計+1CH心電図/筋電図脳波計「B-Alert X10」

長時間の計測、特に自動車運転などの振動や被験者の動きがある環境での計測で高品質の脳波計測が可能なのはアメリカABM社のウェット式B-AlertX10です。

 通信部分も含め、センサー全体でわずか110g、被験者への負担が少なく、長時間安定した高精度計測が可能です。ハードウェアとソフトウェアのパッケージ価格は税抜き225万円です。

20CH脳波計+1CH心電図/筋電図脳波計 「B-Alert X24」

国際10-20システムに基づいた電極配置で、快/不快、共感のような細かい感情の計測にお勧めできるデバイスです。さらに、ERPやBCIなどの研究用途にも適応しております。ハードウェアのみは税抜き190万円となっております。

脳波と疲労管理

疲労は、米国では交通事故および労働災害の主な原因であり、公衆衛生上の主要な懸念事項としてますます認識されています。
AMP (覚醒と記憶のプロファイラー)は、疲労による神経認知機能障害を客観的に特徴づけるために、警戒度と記憶のテストにおける脳波(EEG)とパフォーマンスを定量化します。

睡眠不足は、視空間処理速度、認識記憶の正確さ、またAMPタスクのパフォーマンスに基づく持続的な注意の低下に帰着します。
睡眠不足によるセッション中のパフォーマンスの低下は、脳波分類メトリックスの著しい変化を伴います。
メトリックスの「EEG-注意散漫」と「EEG-眠気」が増加するとき「EEG-エンゲージメント」は減少します。
脳波分類メトリックスは、健康な被験者の疲労に関連する神経認知機能障害の正確な指標であることが証明されており、疲労のより包括的な評価が可能になります。

ABM社は、世界で最も忙しい空港の1つに、実際の勤務時間中の航空管制官の「エンゲージメント」「眠気」「精神作業負荷/メンタルなワークロード」および「ストレスレベル」を含むABM認知状態メトリックスをリアルタイムで可視化表示するプロトタイプを実装しました。これらの脳波ベースのメトリックス・ディスプレイは、監督者が通常の作業中に最大4人の航空交通管制官をモニタリングするために設計されました。
疲労、過度の作業負荷、または注意散漫が観察された場合(赤色)、監督者は他のチームメンバーにタスクを再割り当てするか、必要に応じて休憩や休眠時間を指示します。


 

ArtiseBiomedical社の脳波計測  

台湾のArtiseBiomedical社は、医師とエンジニアのグループによって2011年に設立されたスタートアップです。事象関連電位(ERP)やブレインコンピューターインターフェース分野に焦点を当てた新しいビジネスユニットを設立し、研究グレードの脳波計(EEG)システムと、医療グレードの製品を提供しています。

サンプリングレード1KHz、24ビット分解能ヘッドセットタイプの「アルタイル - 8ch」

「簡易的に脳波を計測したい。でも電極配置場所を探すのは難しい。」と感じている方には、10-20システムに基づいた電極配置のアルタイル(Altaire) ウェアラブル脳波計がございます。ドライ式で事前準備は

不要、ヘッドセットタイプを被るだけで簡単に計測を開始できます。サンプリングレードは1KHzで、分解能は24ビットです。

 特徴として、DCから262Hzまで幅広い帯域で脳波計測可能なところで、一回のフル充電で最大10時間お使い頂けます。付属のソフトウェアCygnus(シグナス)を使えば、リアルタイムでパワーバンドや、脳波のヒートマップなどをご確認頂けます。さらに、BNC、シリアル通信やLSLプロトコル、ソフトウエアトリガーなどでトリガー信号を入れることができ事象関連電位 (ERP)にも対応しており、PythonやMatlabなどで解析を行う時の、正確な同期信号などを記録できます。

ドライ式脳波計アルタイルはデータ取得用ソフトウェア・シグナスとセットで、税抜き35万円です。

8CH脳波計「ジェミニ」&「サテライト」

サテライト(Satellite)とジェミニ(Gemini)は、ウェット式のウェアラブル脳波計(EEG)システムです。生理食塩水を浸透させるスポンジセンサ、ミニチュアアンプ、ワイヤレステレメトリーを備えています。

電極キャップは、国際10-20法に従った19の計測箇所が配置されており、斬新な電極ホルダーの設計により、ユーザーは目的に合わせて最大8chのターゲットチャンネルを選択可能です。また、心電図(ECG)/筋電図(EMG)の生体信号取得用のディファレンシャル8chケーブルと、ハイパースキャニング用RJ45インターフェースも備えます。オプションとして睡眠時脳波計測用キャップもございます。

Geminiは、Satellite2台とお互いを接続するハイパースキャニングケーブルがセットとなります。2人の8ch脳波計測をしたり、16ch脳波計測、8ch生体信号計測+8ch脳波計測といった同期計測が可能です。

 ソフトウェア「Cygnus」とセットで、サテライトは税抜き100万円、ジェミニは税抜き198万円となります。

サンプリングレード500Hz、24ビット分解能帯域DC~131Hzの「ベガ - 32ch」

認知科学、心理学の実験やBCI(Brain-Computer-Interface)アプリケーションなど、多チャンネルが必要な研究者には、32chのベガ(Vega)がございます。サテライトと同様、ウェット式(生理食塩水利用)で、柔らかい弾性があるキャップに取り外し可能な専用スポンジを装着することで、ローデータをBluetooth経由で送信可能するウェアラブル脳波計です。

 ご用途により、必要なチャネルのみで計測することもできる柔軟性があるデバイスです。サンプリングレードは500Hzで、24ビット分解能、イベントジッターは±1msとなっております。

 ウェット式脳波計ベガはデータ取得用ソフトウェア・シグナスとセットで、税抜き270万です。


 

 技術仕様  Altaire  Satellite&Gemini Vega 
 CH数  8ch(固定)  最大8ch/最大16ch  最大32h
 サンプリングレート  1000Hz  1000Hz  500Hz
 帯域  DC~262Hz  DC~262Hz  DC~131Hz
 バッテリーライフ  10h  10h  8h
 イベントジッター  ー  ±1ms  ±1ms

 

データ取得用ソフトウエア「Cygnus - シグナス」

脳波計「ベガ」「アルタイル」には、データ取得、及びリアルタイムにスペクトル解析も可能なソフトウェア「Cygnus-シグナス」がパッケージに含まれています。眼電位によるノイズ除去機能の他、事象関連電位(ERP)実験に特化した、神経科学研究および教育向けの統合Pythonベースのソフトウェアソリューションです。
ソフトウェアには、Lab Streaming Layer(LSL)用のアウトレットが組み込まれています。


 

その他の脳波計測

マルチモーダル脳波・生体計測「biosignalsplux」

リラックス時(α波)、または集中時(β波)を見る際、生体情報も一緒に計測できるポルトガルPlux社のbiosignalsplux(バイオシグナルズ・プラックス)製品をお勧め致しております。

biosignalspluxは脳波をはじめとする生体情報の他、SpO2やfNIRSなどの血流関係のご研究に使えるセンサーや、加速度、ゴニオメータなどのように動きを計測できるセンサーをご自由に組み合わせてお使い頂けるセンサーです。

価格は税抜き19.8万円~(組合せによって異なる)となっております。

睡眠時の脳波計測「ZA-X」

国内メーカーであるプロアシスト社の「脳波センサーZA-Ⅹ」は、睡眠ビジネスや研究をサポートする脳波センサーです。記録したデータを解析し、睡眠時間や睡眠深度、REM睡眠の時間、中途覚醒時間などが判ります。

脳波と筋電図を同時に計測できる、ポータブルな小型脳波計です。税抜き40万円でご提供しております。

製品のデモ(リモート含む)などにもご対応しておりますので、
この機会に是非お気軽にお問合せ下さい。

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