@ATTENTION(アテンション)ドライブシミュレーター

視線と頭部の計測が組み込まれた 評価・リハビリ用シミュレーションシステム

加齢に伴う認知機能・状況判断能力の低下や、高次機能障害、視野障害、運動麻痺による運転技能再取得を要する病状にお使い頂ける、評価・リハビリ用のドライビングシミュレーターです。

概要

ドライビングコックピット + 頭部・視線計測装置 + 計測・分析ソフトウェア

自動車運転を行っている時、視覚情報の取得→周辺環境の認識→操作に関する判断→実行というサイクルで、次々と情報処理を行う必要があります。また、脳機能の低下・運動麻痺などが生じると、運転操作の困難が生じる為、残存機能を的確に見極めた上で、運転再開の可否判断を適切に行う必要があります。

 「@ATTENTION(アテンション)ドライビングシミュレーター」は、運転教習施設をリアルに再現した3D-CGバーチャル環境で、臨場感のある運転操作を行い、運転操作中の頭部・視線計測、ハンドルやアクセル/ブレーキペダルの操作ログの記録と分析を通して「認知-判断-操作」の評価を可能にします。

本システムの特徴

  • Head tracking技術を活用した頭部動作と連動するディスプレイ映像操作
  • 運転操作に関わるハンドル・アクセル/ブレーキペダルの操作ログを記録
  • 非接触型アイトラッカー装置を用いた運転操作時の頭部・視線データを記録→データ分析により運転時の資格情報処理・認知・判断のプロセスを評価
  • バーチャル環境の特性を最大限に生かしたコースレイアウトの設定・変更
  • 晴天・曇天・雨天・夜間など、多彩な天候下でのシミュレーター運転が可能
  • 音声ナビや先行車両の追尾など、情報処理のモダリティの任意選択が可能→運転操作の難易度の調整や認知・判断に関わる諸要素の任意指定が可能

分析

視線計測、ハンドルやアクセル/ブレーキの操作ログの分析によって「認知-判断-操作」のどの側面に問題があるかを把握する情報を提供します。視線と頭部動作の計測が出来ることで、運転技能結果の中で大きな原因になっている「視覚的注意」および「頭部動作」の特徴を可視化します。

  • 交差点での信号確認、対向車や標識の認識の様子を視線データから把握
  • 運転時の視線分析の左右差
  • アクセル・ブレーキペダルの記録データによる発進、停止タイミングの確認
  • 走行時の左右偏倚の定量化

システム構成

  • 高性能CPU&GPU搭載ゲーミングPC(CPU 12th Gen Intel Core i5-12400 2.5Ghz)
  • 35inch 曲面ディスプレイ(スピーカー内蔵)
  • 頭部・視線計測装置(PCEye5,TobiiDynabox製)
  • 運動麻痺者対応ハンドルコントローラー
  • アルミ製コックピット+前後位置可変シート
  • 専用アプリケーション

運動麻痺を持つ方の運転操作を考慮した機能

脳卒中による運動麻痺をお持ちの方の運動再開を目的としたリハビリテーションにご利用頂けるよう

  • 片手でのハンドル操作をアシストするグリップの配置
  • 右半身麻痺の方に対し、左手でのウインカー操作が可能
  • 左脚でのアクセル・ブレーキ操作が可能

といった、左右交換機構を実装しています。

製品仕様

 製品名  運転評価用シミュレーションシステム(@ATTENTION-DS)
 サイズ  外形寸法:1200×900×1500mm(本体)
 重量  150kg

 

コンピュータ   動作環境:10-35℃、質量:5.2kg、外形寸法:440×220×410mm(本体)
 プロセッサ  12th Gen Intel Core i5-12400 2.5GHz
 メモリ  16.0GB
OS   Windows OS 11 64bit system

 

 ディスプレイ  35型フルHD曲面液晶ディスプレイ(最大解像度:3340×1440 8ビット)

 

 アイトラッカー(視線計測装置)  PCEye5
 推奨使用距離  40-50cm(アイトラッカー前面からの距離)
 頭部動作範囲  35×35cm(ヘッドロール<25度 ピッチ<25度)
 電源  USBバスパワー
 サンプリング周波数  約33Hz

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