非接触型アイトラッカーFX3

2018年5月14日

自動車運転の研究で定評のあるFX3アイトラッカーを、自動車開発ツールとして取り入れませんか?

アメリカ・EyeTracking 社

非接触タイプのアイトラッカーなので、ドライバーを拘束しません。ドライバーの自然な運転行動中の視線データを計測できます。さらに追加機能により、1台のFX3で視線以外の様々なデータも計測可能。実車環境という厳しい環境下でも、ドライバーの情報を安定して取りこぼしなく計測できるのがFX3の強みです。


EyeTracking社とは?

EyeTracking社はアメリカ・カリフォルニア州にオフィスを構える、視線計測技術とアイトラッキングリサーチのパイオニアです。視線分析用ソフトウェアに特化したソフトウェア開発企業でもあります。

1999年2月、アメリカ・EyeTracking社は、Sandra Marshall博士とサンディエゴ州立大学の認知人間工学研究施設の数名の研究者によって設立されました。そのベースは連邦政府の資金による20年にわたる認知と評価の研究です。EyeTracking社の革新的な手法は、アメリカ国防総省のニーズに応えるために開発された技術をベースにしています。


EyeTracking社の採用実績

EyeTracing社のアイトラッカーおよびソフトウェアは、世界中の様々な企業・大学・研究機関で採用されています。

EyeTracking社のアイトラッカーおよびソフトウェアは世界中の様々な企業・大学・研究機関で使用されています。

FX3アイトラッカーの特徴

FX3アイトラッカーは非接触型の視線計測装置です。USB3ケーブルでFX3をPCにつなげば、すぐに視線計測ができます。世の中に数あるアイトラッカーの中でも、特に自動車開発に適したアイトラッカーです。

使いやすい

頭を⼤きく動かせるので、設定・データ取得が容易です。ドライバーの⾃然な視線の動きを簡単に計測できます。また、メガネやコンタクトレンズを使用しているドライバーの視線も計測できます。

視線データのトラッキングエリアが広い

視線データをトラッキングできる領域(トラッキングエリア)が広く、そのエリア内にある複数の領域を⾒るときの視線データを計測できます。たとえ片目しか認識できない場合でも信頼できるデータを取得できます。

様々な用途に対応可能

⼩型・軽量のFX3 は実車の運転席やシミュレータへの設置が容易です。またFX3を縦置きするといった設置方法も可能です。

外乱光に強い

様々に変化する光環境に⼤きく左右されない、ロバストな安定したシステムです。

この上ない柔軟性

FX3でドライバーの視線を計測。同時にドライバーが⾒ている⾵景をカメラで撮影すれば、運転中のドライバーの視線データをカメラで撮影した動画の上に重ねて分析することができます。シーンカメラ(=風景を撮影するカメラ)が使えるFX3なら幅広いテストに対応できます。

互換性

FX3は主要なシミュレータに簡単に⼀体化することができます。また付属のSDKにより、あなたが使⽤しているアプリケーションソフトウェアにFX3の計測データをリアルタイムに取り込むこともできます。

ユニークなアドオンソフトウェア

FX3アイトラッカーは視線計測しかできないデバイスではありません。FX3に様々な機能を追加するアドオンソフトウェアを多数用意しています。これにより、あなたのFX3が1台で何役もこなすようになります。


視線分析ソフトウェア

EyeWorksソフトウェア。FX3で視線データの取得と分析を行うのに必要なソフトウェアです。

EyeWorks(アイワークス)ソフトウェアは、「研究者が研究者のために」開発した視線データ取得・分析用ソフトウェアです。FX3による視線データの計測準備から計測、データ分析に至るまで、そのすべてをコントロールするのがEyeWorksソフトウェアです。
また、EyeWorksにはSDK『AppConnect SDK』が標準で付属します。このSDKを使えば、FX3で計測したデータをリアルタイムに利用できます。

このEyeWorksには様々なアドオンソフトウェアが用意されています。それによりFX3に機能を追加していくことが可能です。

EyeWorksの分析手法の紹介


EyeWorks用アドオンソフトウェア その1

Multi-Displayモジュールにより、1台のFX3アイトラッカーで最大5つのエリアの視線データを計測できます。セッティングも簡単で、まとめて一気にデータ計測。その後すぐにデータ解析が可能。省力化、省スペース化と時間短縮を実現します。あなたの貴重な時間を無駄にしません。

あなたは実車環境における次のような場面での視線計測を考えていませんか?

  • 今後ますます増えることが予想されている車載ディスプレイ。複数のディスプレイにさらされた時のドライバーの視線データを計測したい。
  • カーナビやメーター、運転中の風景を見ているときの視線データを同時に計測したい。

このような場面で視線データを測定する場合、ある問題があります。それは何でしょう?

その問題の1つが『1つの視線計測エリアに対し1台のアイトラッカーが必要』ということです。つまり、車載ディスプレイが増え続けるのであれば、アイトラッカーの数も増やす必要があります。

例えば、"カーナビ"、"メーター"、"運転中の風景"という3つのエリアで視線計測をしたいなら、アイトラッカーは3台必要ということです。それはつまり、

アイトラッカー&ソフトウェア&制御用PCで構成されるアイトラッキングシステムが3セット必要

ということを意味します。実車環境でこの計測環境を実現すると、車の中はアイトラッカー関連のモノであふれかえることでしょう。

さらに、それらのバラバラのシステムで計測したデータを、あなた自身で同期合わせをしなければなりません。早くデータ解析をしたいのに、データ解析をするための準備だけで、あなたの貴重で尊い時間が奪われていきます。

この問題を解決するのが『Multi-Display(マルチディスプレイ)モジュール』です。

このEyeWorks⽤の有料アドオンソフトウェアを使えば、1セットのFX3アイトラッキングシステム(※)で最大5つのエリアの視線計測ができます。そしてこの計測データは1つのEyeWorksでまとめて分析することができます。

※FX3アイトラッカー&EyeWorksソフトウェア&Windows PCで構成されるシステム

FX3のパッケージ商品にはMulti-Displayモジュールが含まれており、初期状態では3つのエリアでの視線計測が可能です。これに追加でMulti-Displayモジュールを購入すると、5つのエリアでの視線計測が可能になります。


EyeWorks用アドオンソフトウェア その2

Facekitモジュール。1台のFX3アイトラッカーで、視線だけでなく、ドライバーの頭の位置や角度、まぶたの開き具合を計測できます。

EyeWorks⽤の有料アドオンソフトウェア『Facekit(フェイスキット)モジュール』を使えば、あなたのFX3はさらに強⼒になります。視線データの計測と同時に被験者の顔の向き、頭の⾓度やまぶたの開き具合を計測できます。メガネやサングラスをしていても問題ありません。しかもFacekitモジュールを使用するのための特別なキャリブレーションは不要です。

6DoF ヘッドトラッキング
ドライバーの頭の位置と⾓度の6⾃由度を⾮接触で計測します。

Facekitモジュールを備えたFX3はドライバーの視線だけでなく、ドライバーの頭の位置(X, Y, Z)や⾓度(Roll, Pitch, Yaw)の6 ⾃由度(6 Degrees of Freedom)を正確に計測します。ドライバーが⽬が閉じていてもサングラスをしていても問題ありません。視線データを計測できない状況でも顔の向き、頭の⾓度を計測し続けます。

まぶたトラッキング
ドライバーのまぶたの開き具合を0〜100%で計測。ドライバーの疲労研究に役⽴ちます。

さらにFacekitモジュールを備えたFX3はドライバーのまぶたの開き具合(開閉度)も計測します。まばたきの間隔 ・頻度 ・スピードがわかります。まばたきのデータを活かせる研究、例えば疲労研究などに有益なデータを提供します。

いかなるキャリブレーションも不要です。無駄な時間を費やすことなくすぐにデータを計測できます。

Facekitモジュールを使うのに⾯倒な事前準備、つまりキャリブレーションは必要ありません。ドライバーにFX3の前に座ってもらうだけです。FX3はすぐにトラッキングをスタート。正確なデータを計測します。

ロストからの復帰も⾼速です。データ⽋損を可能な限り減らせます。

例えばドライバーの髪の⽑や動き回る⼿がトラッキングの邪魔をするなど、トラッキング中にドライバーをロストすることは残念ながら起こり得る問題です。そんな場合でもFacekitモジュールはロストからの復帰が⾼速です。貴重な測定データの⽋損を可能な限り減らすことができます。

EyeWorks AppConnect SDK でリアルタイムにデータを利⽤できます。

ヘッドトラッキング、まぶたトラッキングのデータはアイトラッキングのデータと⼀緒に⽣成されます。このデータをリアルタイムに使⽤することもできます。EyeWorksに標準装備のAppConnect SDKをお使いください。これらのデータをあなたのアプリにすぐに取り込めます。

Facekitモジュールのデモ


EyeWorks用アドオンソフトウェア その3

Cognitive Workloadモジュール(メンタル負荷解析)。ドライバーのメンタル負荷の予測値をリアルタイムに算出します。

ICA(認知活動指標;Index of Cognitive Activity(特許取得済))

EyeWorks ⽤の有料アドオンソフトウェア『Cognitive Workload(コグニティブ ワークロード)モジュール』を使えば、視線を計測しながら同時に視覚と聴覚によるメンタル負荷インデックスを簡単に追加できます。例えば、

  • ⾃動⾞はスマートになったが、ドライバーの視覚と聴覚の負荷は増⼤していないか?
  • 同じコース、同じ天候で初⼼者と経験者ではどのぐらいメンタル負荷が異なるか?
  • 同乗者に話しかけられると、ドライバーにはどのぐらい負荷がかかるか?
  • カーナビの案内は、音声情報と視覚情報ではどちらが効果的か?

など、典型的なマルチタスクである運転におけるドライバーの実⾏機能の評価、メンタル負荷に関する様々な疑問に貴重な指標を提供します。

【参考】Cognitive Workloadモジュールの背景

瞳孔は円形と放射状の二組の筋肉で囲まれています。円形の筋肉は光に反応して収縮しますが、放射状の筋肉は心理的状態、ストレス状態により収縮します。ICAは後者による瞳孔径の変化のみを測定します。この特許取得済みの革新的な計測手法は、アメリカの海軍研究所のプロジェクトとして、アメリカ国防総省(DoD)の支援のもとに開発されました。
その後この技術はアメリカの公的機関、例えば連邦航空局(FAA)、NASA、海軍・空軍、国防高等研究計画局(DARPA)、運輸保安庁(TSA)などのプロジェクトに利用されてきました。民間ではアメリカだけでなく、各分野の国際的なリーディングカンパニーや研究所、医学施設などでも採用されています。

NEW! EyeWorksの新機能 FX3リンク

FX3リンクの登場により、FX3アイトラッカーを最大3台まで接続できるようになりました。視線計測範囲を大幅に拡張できます。

EyeWorksの標準機能として『FX3リンク』が追加になりました。例えば前方の風景とドアミラーなど、1台のFX3アイトラッカーでは不可能だった広い範囲を見る時の視線データを計測できます。

お問合わせからご購入、ご購入後の流れ

まずはお問い合わせください。経験豊富なスタッフがあなたに最適なシステムをご提案します。無料の訪問デモも可能です。

まずはお問い合わせフォームまたはお電話でお問い合わせください。EyeTracking社製品を長年担当している経験豊富なスタッフがメールまたはお電話でお返事します。使用用途を詳しくお教え頂ければ、あなたの要望に沿ったシステムをご提案します。

その後、FX3およびEyeWorksがあなたの要望に本当に合っているかどうかを確認していただくため、デモに伺います。そこでFX3、EyeWorksの実力を実際に体験してください。

縁あってFX3およびEyeWorksをご購入いただく場合、納品時には使い方のレクチャーに伺います。その後もご質問やご不明な点があればお気軽にご連絡ください。

私たちクレアクトはEyeTracking社製品を選んでいただいたあなたをしっかりサポートします。

お問い合わせフォーム

お電話での問い合わせは 03-3444-5601

「ドライバーの視線計測について」とお伝えいただくとスムーズです。

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