発症から2年、視線で会話する

2023年1月19日

【iPad+ TD Snap、これまでありがとう☺】

病気の発症から約2年。私は、球麻痺型ALSなので9ヶ月前から喋れなくなった。だが、App storeで購入したTD SnapをiPadにインストールして、まだ自由に動いていた右手の指先で、TD Snapの発声用のボタンを作り、今日まで蓄積してきた。

最近は、自由に動いていた右手の指先も麻痺のせいで、他の指が、キーボードを誤ってタッチしてしまうのと、右腕自体が持ち上げるのが辛くなった。だがこれも想定内だ。球麻痺型なので、声、首、両手、体幹、両足の順に麻痺が進むと想定している。

なので、麻痺の進行部位を予想して"先回り対策"をする戦略は、正しいと思っている。

そろそろ、準備してきたTDパイロットの登場だ😊🎊🎊🎊
現在、室内用車椅子にTDパイロットを搭載するアームの納品を待っている。

今月末までには、TDパイロットのフル活用が始まる。これまでiPadに蓄積してきたボタンは、一発でiPadからTDパイロットへ、クラウド経由で同期し引き継がれる👌

この原稿を書きながら、iPad+TD Snapで暮らしてきた喋れない9ヶ月の生活について、ふと思った。iPad+TD Snapがもし無かったら...

同時にそのiPad+TD Snapとの9ヶ月、喋れないことへの不安が、不思議と全く無かったことを思い出した。今思えば、素晴らしいことだった。仮に、従来の"あいうえお"の透明なフィルムから1文字ごと選ぶ方法(現在のPCによる意思伝達装置も同じ方法だと考えている。)だったら、この9ヶ月はどうだったろうか。きっと、iPad+TD Snapのもたらす利益と比べたら、耐え難い苦労を伴った9ヶ月だっただろうと思った。

iPad+TD Snapなら指先で、以下のTD Snapの画面のように、あらかじめ作ったボタンを指先で、クリックすることで多様なニュアンスで発声ができる。例えば「肯定」するにしても、強い肯定順で発声させると、「はい、是非」「はい」「たぶん、そうだね」「そうかも、知れないね」「そうだよね」「まあ、そうかな」こんな感じだ。これは、iPadのソフトウェアキーボードの推測機能をフル活用して、私が作ったボタンだ。文章登録ができるアプリでも1文字ずつの入力では気が遠くなる。それにTD Snapのレイアウト機能も見やすく、視線操作もしやすく秀逸だ。

iPad+TD Snapこれまでありがとう😊

1文字入力だから、皆さん、苦労している‼️ TDSnapが普及すれば、皆さんが助る‼️と思った。私が作っているような画面(ページセット)も流通させれば、ご自分で作らず、いきなりTDパイロットの視線操作から利用でき、皆さんが助かる‼️とも思った。

次回は、今回説明した内容に加え、全ての会話をカバーするであろう、"Gomi strategy"をご披露する😁

電車に乗る場面で使用する文章やシナリオを作成している。

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