インソール型足底圧測定機器Pedarの導入事例(リハビリテーション編)
2018年2月10日

NASAが選んだ安心と信頼のドイツ製。
リハビリ向けの足底圧測定機器、novel社のPedarを患者さんの検証評価ツールとして取り入れませんか?
Pedar (ペダー)
ドイツ・novel (ノベル) 社
ワイヤレスで計測できるので、リハビリ中の患者さんの行動を制限しません。患者さんの普段通りの自然な行動から、効果的な治療の提案と治療の効果判定を正しく行えます。
さらに、繰り返し何度でも使えるので経済的です。
「実際に患者さんに歩いてもらい、足の形状やどこに負荷がかかっているかを知ることで、病態の評価にもつながるし、治療後の効果判定もできる。Pedarは疾患病態の治療効果を判断するツールとしてとても優良だと思っています」
倉 秀治 様
(医療法人社団悠仁会 羊ヶ丘病院 院長、柏レイソルオフィシャルメディカルアドバイザー)

客観的に判断してくれるPedar
Pedarを導入して一番のメリットを感じるのは、ダイナミックな動作の評価ができること。患者さんが来院された時に、レントゲンやエコー、MRIなんかを撮りますよね?でも、実際に患者さんに歩いてもらい、足の形状やどこに負荷がかかっているかを知ることで、病態の評価にもつながるし、治療後の効果判定もできる。Pedarは疾患病態の治療効果を判断するツールとしてとても優良だと思っています。
また私たちは足底板(インソール)を作る時にもPedarを使います。色んな足底板を作って患者さんに処方してきた中で『機能的に問題なく働いているのか?』が分かりにくい部分もあるんですよね。それがPedarを使うことで、数字データを基に客観的に判断をしてくれる。足底板の効果や評価が正確にできることはとても便利ですね。
Pedarの魅力
患者さんにとっても治療の効果が視覚的に見えることは、とても大きなメリットですね。なぜあなたは良くなったのか?なぜ症状が残っているのか?それを知ることで患者さんだけでなく、僕ら医師側もより深く考えるキッカケにもなります。
あとPedarの一番の魅力は、無線で計測ができること。患者さんに無理な姿勢や歩き方をさせることなく、センサーが足に馴染みやすく、装着感を感じない自然な状態で計測できることは大きな魅力です。有線で計測すると、どうしても不自然な動きになってしまう。患者さんに負荷なく、自然な動きで計測できるって大事なことです。
足底圧を測る製品って、フォースプレート型も含めて多種多様。でもPedarのインソールセンサーはダイナミックでありながら、繰り返し何度でも使える耐久性を持っていて、かつ視覚的にも色分布表示などで分かりやすく、数字データもしっかり計測できる。とても優れていると思います。

倉 秀治 様
医療法人社団悠仁会 羊ヶ丘病院 院長
柏レイソルオフィシャルメディカルアドバイザー
novel社とは?
novel社はドイツ・ミュンヘンにオフィスを構える、圧力分布センサーシステムのリーディングカンパニーです。

novel(ノベル)社はドイツ・ミュンヘンにオフィスを構え35年。圧力分布センサーシステムの開発と販売を手がける専門会社です。novel社の製品は世界中に供給され、業界のリーディングカンパニーとして広く認知されています。私たちクレアクトはnovel社の日本国内の総代理店として、長年にわたり日本のマーケットにその製品を紹介しています。
novel社の採用実績
NASAをはじめ世界中の様々な企業・大学・研究機関で採用されています。
宇宙ステーションでのランニング。そのランナーの足底圧の分布を計測するため、数ある企業の中からNASAが選んだのがnovel社。その決め手は信頼性でした。現在novel社の製品は世界中の様々な企業・大学・研究機関で使用されています。例えば、
日本でも羊ヶ丘病院様をはじめ、多くの方々にご利用いただいています。
自然な測定条件を実現
Pedarはワイヤレスで計測可能。患者さんの行動を制限しません。患者さんが自然な行動をするからこそ、わかることがあります。
世の中にはPedarと同じような足底圧計測システムが存在します。でも、その多くが有線タイプです。有線タイプの計測システムは、インソール型のセンサーマット(圧力分布を計測するマット)からケーブルが伸びており、そのケーブルをPCに接続し、データを転送しています。患者さんはそのケーブルに引っかかったり、つまづかないよう、気をつけながら歩かなければなりません。また行動範囲もケーブルの長さで決められた範囲となります。
Pedarはこのわずらわしいケーブルを排除しました。ワイヤレスで計測可能。計測したデータを無線でPCに転送・記録ができます。この時、計測中のデータをリアルタイムにPCモニター上で確認することもできます。
また計測中のデータをメモリーに保存できる『ロガー機能』もあります。PCを持ち込めない環境でもデータをロガー内のメモリーに保存。保存したデータは後でPCに転送し、ソフトウェアで分析できます。

novelのセンシング技術
novel社独自のセンサー構造を採用。Pedarのセンサーマットは再現性、安定性が高いのはもちろん、伸縮性の高さが最大の特徴です。しわが寄っても折れ曲がっても、繰り返し何度でも使用できます。
圧力分布を計測するのがセンサーマット。圧力を感知するセンサー素子を一枚の広いシート状に並べ、それをサンドイッチのようにカバー素材ではさみこむという構造をしています。これはnovel社も他社も同様。では、novel社と他社の大きな違いは何でしょうか?
他社のセンサーマットの構造
他社製のセンサーマットは長いひも状のセンサー素子を格子状に配置しています。つまり、ひも状のセンサー素子を一定の間隔で並べ、それを縦と横に交差するように配置。交差した部分が圧力の検出ポイントです。そしてそれを伸縮性の無い、硬く薄いラミネート素材ではさんだ構造になっています。そのため非常に薄いセンサーマットを作れるというメリットがあります。ただし次のようなデメリットが存在します。

≪他社製センサーマットのデメリット≫
× ラミネート素材は滑りやすい。それを靴の中に入れインソールの代わりにすると、滑って踏ん張りがきかない。
× ラミネート素材は曲げると跡が残る。この曲げ跡は測定データにノイズが乗る原因となる。
× ラミネート素材はその薄さゆえ破れやすい。踏ん張った際の横方向の力や引っ張る力によりセンサーマットが破れる。たとえ破れなかったとしても、センサーマットがねじれたり引っ張られたりすると内部で配線が切れる。これは直線状に配置しているため、いわゆる"遊び"が無いことが原因です。
× ラミネート素材は硬く、足裏になじまない。装着感が悪い。センサーマットが測定したい部位になじまないため、つまり足裏にフィットしないため、足底圧をまんべんなく安定して計測できない。
× ラミネート素材は熱を通しやすい。そのため温度変化によりデータがふらつく。長時間の測定に向かない。
このような理由から他社のセンサーマットは『使い捨て』が前提に設計されています。ちなみにこのようなセンサーマットの価格は、左右2枚セットで数万円が相場です。
novelのセンサーマットはこれらの欠点をすべて解決しました。
novelのセンサーマットは、らせん状(ばね状)のセンサー素子を採用しています。そしてこれを、温度や湿度の影響を受けにくく、柔らかいレザースキン素材ではさみこんでいます。これがnovelのセンサーマットの大きな特徴である伸縮性の高さを生み出しています。これにより他社の欠点をすべて解決するセンサーマットを実現できました。まとめると次のようになります。

〇 novelのセンサーマットは"遊び"がある構造です。そのためセンサーマットをねじっても引っ張っても配線が切れることがありません。高い伸縮性を実現しました。
〇 レザースキン素材でセンサーマットをカバーしているため、しわが寄っても折り曲げても跡が残りません。つまりノイズが乗らないということ。繰り返し何度でも使えます。次の動画をご覧ください。この動画ではPedarと同じ構造のシート型センサーマット『Pliance』を使用しています。動画の途中でセンサーマットをクシャクシャに丸めています。その後、計測を再開していますが、問題無くデータを計測できていることがわかります。
〇 柔らかなレザースキン素材が足裏にぴったりフィット。素材自身の厚みはあるものの、表面は滑らず、普通の靴を履いているのと同じ感覚でデータを計測できます。
〇 熱や湿度による測定データの変動も心配ありません。長時間計測でも安定したデータ計測が可能です。
〇 センサーマットは使い捨てではありません。繰り返し何度でも使えます(数千回使用することが可能)。ランニングコストがかかりません。
〇 レザースキン素材なのでお手入れが楽。ご使用後はセンサーマットを陰干ししてください。もし衛生面が気になる場合は、陰干しする前に微量のアルコール噴射し、軽く拭き取って下さい。
ちなみに、novelのセンサーマットはnovel独自の校正器にて厳密に校正されています。これが高精度・高再現性・高安定性なセンサーシステムとしてnovelが世界中の主要な研究機関、大学などで多くの研究に貢献している所以です。
センサーマットの計測点数(センサー数)について
他社と比較した場合に指摘されるのがセンサーマットの計測点数(センサー数)です。つまり1枚のセンサーマットをどれくらい細かく分割し圧力を測れるかということ。この数値が大きいほど、圧力分布をきめ細かく計測できます。
他社製のセンサーマットは計測点数が数100点ありますが、novelはあえて99点(大人用のインソールの場合)にしています。これはnovelのこれまでの実績を基に導き出した計測点数です。この99点という数値は他社に比べ確かに少ない数値です。しかし、センサーのクロストーク(※)の影響を排除するためには最適な数値です。この計測点数を多くすることは可能。しかしそれではデータの精度を保証できなくなる。スペック上の数値をいたずらに上げることはせず、測るべきデータを確実に、かつ正確に測定する。これがnovelのポリシーです。novelが世界中で信頼され、多くの方に採用されている理由の一つでもあります。
※ 隣り合ったセンサー素子間で測定値が影響し合うこと。あるセンサー素子で計測したデータが隣のセンサー素子のデータに誤差を与えてしまう。

「歩き方の修正や治療の効果を検証する以外にも予防治療などの観点でも使えるPedarは、大変効果的な検証ツールだと思っています」
須貝 奈美子 様
(医療法人社団悠仁会 羊ヶ丘病院 理学療法士)

フィードバックを視覚化するPedar
Pedarを導入したことで、患者様に今の状態や、術前・術後の改善を視覚的に説明できる点は大きいと感じています。患者様自身も自分の症状がどれぐらい回復しているかといった理解が早くなったのではないでしょうか。
患者様に自分の体重がどう足にかかるのか、また歩き方の癖といった内容を説明し修正を図ることを「フィードバック」と言っています。そのフィードバックをする時、Pedarを使って多点圧力分布を視覚化することで、説明がピンポイントにできるんです。また歩き方の練習にしても、「親指に力を入れると、この筋肉が動く」といったお話もできます。
歩き方の修正や治療の効果を検証する以外にも予防治療などの観点でも使えるPedarは、大変効果的な検証ツールだと思っています。
Pedarが優れている点
Pedarはインソールのサイズも豊富で繰り返し何度でも使える耐久性を持っているのは良いですね。折り曲げてもノイズが残らない、都度校正を取る必要がないなど、多くの患者様に使って頂く上で大変ユーザーフレンドリーな仕様になっていると思います。

須貝 奈美子 様
医療法人社団悠仁会 羊ヶ丘病院
理学療法士
患者さんのため、そしてあなたの業務の質を高めるために ぜひPedarを導入しましょう。
患者さんのためにより良い治療を提供し、正しい改善効果を得ることをご希望のあなたにはPedarを強くお勧めします。novel社の製品は他社に比べるとたしかに高い初期投資が必要です。しかし、ランニングコストが安いPedarを選ぶという判断は、長い目で見ればトータルコストを削減することにつながります。
お問合わせからご購入、ご購入後の流れ
まずはお問い合わせください。経験豊富なスタッフがあなたに最適なシステムをご提案します。無料の訪問デモも可能です。
まずはお問い合わせフォームまたはお電話でお問い合わせください。novel社製品を10年以上担当している経験豊富なスタッフがメールまたはお電話でお返事します。使用用途を詳しくお教え頂ければ、あなたの要望に沿ったシステムをご提案します。
その後、Pedarがあなたの要望に本当に合っているかどうかを確認していただくため、デモに伺います。そこでPedarの実力を実際に体験してください。
縁あってPedarをご購入いただく場合、納品時には使い方のレクチャーに伺います。その後もご質問やご不明な点があればお気軽にご連絡ください。
私たちクレアクトはnovel社製品を選んでいただいたあなたをしっかりサポートします。
お電話での問い合わせは 03-3444-5601
「圧力分布計測について」とお伝えいただくとスムーズです。