Simi Aktissys

臨床現場に リアルタイムモーショントラッキング

シンプルなセットアップで簡便な計測、日常の臨床現場での歩行・歩分析・脊椎分析が可能!ライブ映像上にアクティブLEDマーカーの計測データをリアルタイムに表示します。意思決定に客観的な定量データによる裏打ちを。

歩行分析

歩くという行為は、筋肉、腱、靭帯、骨、神経細胞などが複雑に絡み合っています。痛みのない動作は、時に当たり前と思われがちですが、運動不足、事故、病気などにより、それが損なわれる恐れがあったり、実際に損なわれることもあります。高齢化が進む中、痛みのない動作を損なうことは、個人のQOL(クオリティオブライフ)を大きく左右する要因となっており、医学的にも社会的にも非常に重要になっております。

リハビリテーションセンターなどの臨床現場での歩行分析では、以下の項目を日常の臨床ルーチンに織り込んでいくような迅速かつ容易に実践できる方法を採用しています:

  1. 検査
  2. 施術
  3. 記録管理

臨床分析では、簡単な機器のセットアップと短時間での分析が重要であり、Simi Reality Motion Systems社のSimi Aktisysソフトウェアは運動動作に関する定量的なデータを簡単に得ることができ、セラピストと患者の両方に直接フィードバックを提供します。そのため、歩行分析において重要な役割を担うことが可能です。

一般的な歩行分析は、Perryの歩行各相モデルに基づいており、生理的な歩行を8つの歩行相で定義しています。Perryは、筋活動、関節運動、地面反力を重要な因子として定義しています。これらは規範となるデータが研究されているため、その偏差を観察することができ、その結果、歩行の診断や治療のための根拠のあるアプローチとなります。

歩行分析の最終的な目標は、主要な原因を特定することであり、これは詳細な観察と評価によって行われます。歩行に問題のある患者は、身体の様々な部位で主となる障害(痛み)を補おうとする結果、より多くの歩行異常を示すことがよくあります。問題の原因が特定され、治療されて初めて、問題のある代償動作も解決することができるのです。代償動作や障害は、目で見てわかることが多いですが、しかしながら、コンピュータによる分析方法を用いることで、より正確で決定的な根拠を得て、それに基づいて診断することができるのです(Perry, 1992)。

このようなシステマティックな歩行分析には、情報の構造化、予め決定した厳密な手順の遵守、データの解釈が含まれます。また、検査では、以下の要素を考慮する必要があります:

運動学・・・空間における正確な関節の動きを定義。股関節、膝関節、足首の関節は、しばしば矢状面と前額面の両方で調査の焦点となります。
動力学・・・地面反力、身体と関節を通して変換される力についての情報。
動的筋電図(EMG)・・・筋収縮の活性化と強度に関する情報。

Simi Aktisysの臨床での活用

Simi Aktisys

臨床歩行分析では、信頼性の高い定量的なデータを取得し、日々の治療へのフィードバックに迅速かつシンプルな結果を提供することが必要です。
Simi Aktysisは、関節角度やその他のパラメータをライブストリーム映像に即座に表示し、患者への迅速なフィードバックを可能にします。Simi Aktisysはリアルタイムで結果を提供するため、瞬時に結果が得られることがこのソフトウェアの大きな特徴です。また、操作が簡単で、価格も手頃です。

歩行分析プロトコル-矢状面

前足、足関節の下、膝関節、転子、肩の5つのLEDマーカーを使用し、歩容を測定します。記録は全自動で行われ、足首の背屈と足底屈、膝と股関節の伸展と屈曲、上体の水平に対する角度が測定されます。
患者とのレビューでは、セラピストはランチョ・アミーゴ方式にて、歩行のさまざまな周期を示すことができます。セラピストが追加で入力することなく、関節角度、歩幅、立脚期と遊脚期の持続時間のそれぞれの振幅をビデオ画像と共に示し、各相に対応する関節角度を標準基準値で示したレポートが作成されます。また、全歩行周期の基準値付き正規化角度時間グラフも表示されます。
本解析ソフトを使用することで、臨床歩行分析を簡単かつ迅速に行うことができ、施術者はクライアントに視覚的なフィードバックを提供することができます。

解析プロトコル-正面

正面から分析する場合は、5つのLEDマーカーを使用します。これらは、足関節の前方、膝蓋靭帯の起点、左右の上腸骨稜前方、T6椎骨の高さに沿って配置されます。これにより、膝の外反・外反運動、骨盤側方チルト、体幹のズレを確認することができます。また、患者と結果を確認する際に、踵接地、膝の最大屈曲、離床に関する情報を算出することができます。レポートには、主要な時点の関節角度とそれぞれの動画像が自動的に表示されます。また、各関節の角度/時間グラフも作成でき、関節の動きの概要や、歩行周期のどの段階でも関節の角度を確認することが可能です。
正面歩行分析、正面走行分析、ステップダウンテスト、脚軸バランステストなど、さまざまなテストを自動的に実施し、患者にすぐにフィードバックすることが可能です。Aktisysは、理学療法士がリハビリテーションやスポーツ復帰の評価を行うのに適したソフトウェアです。

Simi Aktisysとは

Simi Aktisys

Simi Aktisysは、ダイナミックな動作解析を行うための最も迅速でシンプルな製品です。マウスを3回クリックするだけで、解析結果データを得ることができます!このソフトウェアは、カラーLEDアクティブマーカーを使用して、取得済みのビデオまたはライブストリームビデオから直接測定値を算出します!

長年にわたる高性能アルゴリズムの開発により、Simi Aktisysは、ビデオ録画のマーカーをリアルタイムで認識・識別することができるようになりました。映像解析技術の進歩におけるこのマイルストーンは、世界中の研究パートナーとの協力により、Simi Reality Motion Systems社が達成した製品です。

Simi Aktisysの特徴

Simi Aktisysは、時間を節約し、効率的でダイナミックな、費用対効果の高い動作分析システムです。カラーLEDアクティブマーカーの完全自動トラッキングにより、Simi Aktisysは分析時間を短縮し、より質の高いデータを提供することができます。このソフトウェアは、最新のテクノロジーを採用し、使いやすさにも優れています。記録中に撮影されたカメラ画像上に小さなマーカーが自動的に検出され、得られたデータを自由に使用することができます。その結果、信頼性の高いデータを用いた迅速な分析や、バイオフィードバックソリューションが可能になります。

Simi Aktisysはシンプルな製品なので、すぐにセットアップができ、すぐにご使用頂けます。計測機器やPCに不慣れなユーザーも、簡単な操作で有意義な分析を行うことができるのが大きな特徴です。

Simi Aktisysの操作方法

Simi Aktisysは、高速度カメラを使ってライブストリームから直接動画を記録し、データを分析することで、即座に結果を提供します。Simi Aktisysは、カラーLEDアクティブマーカーを自動的に検出、トラッキングを行います。データおよびビデオは、さらなる分析を経て、プレイバックモードで見ることができます。Simi Aktisysは、データおよびビデオからの画像を含む充実したレポートを提供し、それらを書類化し保存することができます。データおよびテキストは、ビデオ映像にオーバーレイして保存することも可能です。

Simi Aktisysで取得可能な結果・レポート

バイオフィードバックや、角度、距離、軸などの運動データを直接受け取ることができます。また、これらのデータを直接レポートとして出力することができます。

ダイナミックな動きを最も簡単に計測

Simi Aktisysは、最大5つのLEDカラーマーカを使った最も簡単に計測できるモーションキャプチャシステムです。
リアルタイムで計測したデータは、予め設定された歩行分析やジャンプ、脊椎分析などのレポートを自動で作成します。
簡単なセッティングのみで計測スタート。持ち運びができる為、場所や環境を問わず計測でき、取得したデータはすぐにレポート化します。
Simi Aktisysは現場で使用する事を考慮し設計されたモーションキャプチャシステムです。

Simi Aktisys2D

最大5つのLEDカラーマーカで計測。
リアルタイムで計測したデータを瞬時にレポートします。
矢状面と前頭面を効率的に計測します。すべては専用キャリングケースに収まっていますので、すぐに計測を始めて頂けます。

Simi Aktisys3D

最大5つのLEDカラーマーカで計測。
リアルタイムで計測したデータを瞬時にレポートします。
矢状面と前頭面のデータ精度を高め、また横断面の回転運動を分析することができます。

レポート出力

システム詳細

Simi Aktisysなら最初からレポートまでの動作データを数秒で取得できます。全てのパラメータは、最大5つのカラーLEDマーカに基づいてリアルタイムで計算されます。

脊椎レポート

動的脊椎分析は、レントゲンや触診することなく、姿勢と脊椎、椎骨の位置と筋力低下の測定、記録を行えます。これにより、構造解析、姿勢、脊柱側弯症、脊柱変形など、数多くの臨床上の問題に客観的に取り組む為のデータを提供します。

歩容解析レポート

簡単なセットアップと短い分析時間が臨床分析において重要であり、そして本ソフトウェアは運動に関する定量的データを作成し、セラピストと患者の両方に直接のフィードバックを提供します。これは歩容分析において重要な役割を果たします。

歩行分析レポート

過負荷による急性的または慢性的な痛みはランナーにとってのよくある悩みです。 この痛みは、関節変形、筋肉の不均衡、協調障害、および病理機械的運動シーケンスなどの一連の異常によって引き起こされます。このようなケースで、正確な診断を下す為の非常に具体的なデータを提供します。

独自レポートの作成

簡単にユーザ独自レポートの作成が可能です。

構成

高解像度・高速度カメラ 1台(2D)、2台(3D)
同上用ズームレンズ
三脚
カメラ2台用アングル(3D)
カメラケーブル(10m)
トリガー用同期ボックス(3D)
LEDマーカ 5個 および マーカ用リモコン
接着リングシール
キャリブレーション用チェスボード
ワークステーション(ラップトップ型)および付属品
ソフトウェアライセンスキー(USBドングル)
専用金属製キャリングケース

PDFダウンロード

下記より資料をダウンロードできます。

活用事例

スポーツ選手強化ソリューション

全身の動きを可視化するSimiモーション以外にも、スポーツ選手を強化する様々なセンサを取り扱っております。

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